アオハル長編(ブック)

□2.小学生時代 1
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4月 桜は変わらず咲き誇り
新たな生活を見守る。

『きゃー! ねェねェ ローくんのせいふくすがたみた!?』
シャチ「みたわ! かっこいいわね!」
ペン「あらやだ ほんにんとうじょうよ」
ロー「うるせェ!!」
『えへへ きょうしついっしょだね』
ペン「ここまできたらずっといっしょのきょうしつだったりして」
シャチ「ペンちゃんがいうとシャレにならんのだが」

机は離れるが
教室はいっしょの4人は
新たな生活が始まった。

そんな時に少女の家に変化も起きていた。

「「おとうとができたァ!?」」
『うん おじいちゃんがつれてきたの』
ロー「おまえのおやはなにしてんだ?」
『しらない きいたこともみたこともないや』
ペン「それもそれでどうなんだ?」
『わざわざきこうなんておもわないし』
シャチ「かっこいい」
『あ もうかえんなきゃ 
 ようちえんよんなきゃなの ばいばーい!』
ロー「あ おい!」
「「いっちゃった」」

少女は走って幼稚園へ向かう。
そこには

エース「アリア〜〜!
 みろ これ!」
『え? あ! キレイ!
 どうしたのこれ』
エース「おれがみつけた」
サボ「ちがうだろ おれたちがみつけたんだ!」
『サボまで! この石どこで見つけたの?』
「「あそこ ほってたらあった」」
『そっか〜〜』

二人は砂場で大いに遊びまくったらしく泥だらけ
そんな幼稚園に大きな鳴き声が響く。

エース「きょういちにちじゅう
 だいかいじゅうルフィはなきどおしだ」
『え!?』
サボ「なんだろうな」

少女と入れ替わりに幼稚園に入った弟ルフィ。

迎えに行けば
泣き止み笑いながら手を伸ばす。
その姿に少女は心打たれながら
その手を取る。

『どうしてないてたの?』
ルフィ「ん〜〜ぅ」
『さびしかったの?』
ルフィ「う」
『そっか わかるよ そのきもち
 かえろ おうちに』

ルフィを抱っこすれば
制服を掴む小さな手に
抱きしめる力を強める。
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