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□低価格の愛
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制服のポケットから出てきたのは、何となく(いやホントは新発売の名に魅かれて)買ったガム。

朝方学校に向かう途中に買ったのを今思い出した。

部活中で丁度小腹も減ったし、(特に真田には)バレないように一枚口に含んだ。

クチャクチャと味を噛み締める。


「(あまくて…結構おいしいかも。)」


久々の当たりを嬉しくも思いながら、味の薄くなってきたガムを、ぷくーっと膨らます。そうして割った。

…そんな事を繰り返していると、ブン太先輩が俺の事をジーッと見つめてきた(……勿論、お目当てはガムだろうけど。)



「ふふっ……食べます?」

「お〜!!サンキューw」


待ってました☆と言わんばかりの満面の笑み。

…やっぱりね。



「…あぁ、これ新しいヤツ?食べたかったんだよな〜…さっすが、赤也ぁw愛してるぜィ♪」

「……やっすい愛っすねー」


「ははっ、んなことねーよ☆」



…でもそんなんで、あなたからの愛が貰えるのなら。


「……また買って来ますね」



低価格の愛
(105円のガムに感謝)
















餌付け作戦、成功!←




















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