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□俺のスキな彼女
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俺の好きな片想い中の彼女はとにかく、綺麗で可愛いくて、それでいて知的だ。
昼休みで賑わう教室で、彼女の周りだけが見えないベールで包まれているかのようにゆっくり、静かに時が過ぎていく。
最近の彼女のお気に入りは音楽を聴くことらしく、昼休みには決まって音楽を聴いている。
最初はクラッシックを聴いてるのかな?って思ってたけど、時折、彼女の唇が微かに動き、心地よいメロディーが流れることから洋楽らしいことが判明した。
何故、洋楽かというと彼女の唄う歌詞は必ず俺には理解出来ない単語でそれが、とても英語のようだったから。
いつも遠くから見てた俺だけど、勇気を出して話しかけないといつまで経っても彼女との距離は縮まらない。
俺は勇気を振り絞って、昼休みで賑わう教室で彼女に声をかけた。
もちろん、話の糸口は彼女がいつも聴いてる音楽。
「ねえ、なに聴いてるの?」
「あっ。水谷くん。よかったら聴いてみる?はい」
彼女がイヤホンを外し、俺に手渡す。
俺はそれを手にしながら彼女の聴いてた音楽を想像してた。
カーペンターズとかそんな感じの曲だろうと思ってイヤホンを耳にした俺は驚きのあまり、すぐに耳からイヤホンを外し固まった。
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