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□続・恋する2人
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小学校の幼なじみがいつの間にか大人びた大人の女性になってると気づいて慌てた俺は恥ずかしいのも忘れて彼女の携帯アドレスを片っ端から訊いていた。
いざ、手に入れたとはいえ小学校卒業からまともに話したことがない。
一体、なんて理由をつけて電話しようか悩んでる間に高校に入って初めての夏を迎えようとしてた。
野球の試合にかこつけて呼び出してはみたものの、本当に見に来てくれたんだろうか?
試合も無事、勝利で終え、俺もマウンド に立てた。
あとは告白するだけなんだけど不安がよぎる。
試合中は集中してたから平気だったけどかなり恥ずかしい。
ドキドキしながらも球場を出ると彼女の姿が目に飛び込んで来た。
俺はドキドキしてたのも忘れて彼女に駆け寄った。
そして、長い間、伝えれずにいた言葉を告げる。
誰かに盗られてから後悔するのは俺らしくない。
そう思って勇気を振り絞った言葉に彼女が懐かしい笑みを浮かべて言った。
「今日、叶が負けたら私から言うつもりだった」
悪戯っ子みたいに笑いながらそう答える彼女に俺は精一杯の強がりを言った。
「俺が負けるわけねえだろ」
「そうだね。叶が自信ない試合に私を呼ぶわけないもんね」
彼女に言い返そうとしたとき背後から名前を呼ばれた。
マズい!
これからミーティングだった!
慌ててチームメイトのところに戻りながら彼女に叫んだ。
「あとで電話するから待ってろよ!」
「うん!」
ブンブン俺に手を振る彼女に俺も手を振り返す。
みんなに冷やかされたけど、今日は最高に気分がいいから見逃してやるか。
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