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□俺のスキな彼女
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俺の耳にはまだ、さっきまでの激しい音が鳴り響いてる。

ギュイーンとかドドドドッとかグワアンとか。

とにかく、俺の想像してたモノとは全く違う。

コレってヘビメタとかパンクってヤツ?

俺が放心状態で彼女の隣に突っ立ってると彼女がいつもの優しい、柔らかい笑顔で見るからに怖そうなジャケットを差し出した。

えっと、このヒトは何故、鎖を首に巻いてるのですか?

顔は誰だかわからないくらいに塗られてますよ?

俺の頭はまだ、なにが起きてるのか理解出来ないらしい。

彼女はそんな俺に気づかないのか可愛い笑顔で歌詞カードを広げて俺に見せた。

「今のがこの曲でね歌詞とかスゴいんだよ」

ええ、確かにスゴいです。

難しい漢字が並んでたかと思うと卑猥な単語・生々しい単語に過激過ぎて教育委員会から苦情がきそうな言葉が羅列していた。

その言葉通り、意味を辿るんだけど日本語なのにサッパリと意味がわからない。

首を傾げる俺に彼女が今の曲の解説を始めた。

「こことここが繋がると別の意味になってね、この英語と同じ発音になるの。韻もちゃんとふんでてきっと、全部解読したら別の意味になるんだろうね」

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