仮面の守護者
□第4章
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地下深くに建設された地下研究所、建物内は全体的に薄暗く、空気は淀んでいる。
ここに、組織MALICEの基地は存在していた。
カツ カツ カツン
硬質な足音を立てて指令室のドアを開き入って来たのは、先日和彦の住んでいた町を焼いた女だっ
た。
「サーペント、作戦は立案出来て?」
女は、入ってきて直ぐに部屋の中央に声を掛ける。
部屋の中央に置かれている机、その机で何やら頭を抱えて居るのは、身体全体が細く、色白で三白眼という、何とも人相の悪い男である。
どうやらその男はサーペントという名前らしい。