御話

□運命 [至柁]
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「そぅ…それが貴方の宿命ならしょうがないわ。」
…少女の言葉は、親や教師、友人達とは違う…正直言って救われた。
「ありがとう…」
「?…私は何もしてないわ…」
「いや君は俺を救った」

錯覚かもしれないが重かった心が軽くなるのを感じたような気がした…

「…一言言っておくわ、貴方の未来は暗いとは限らない…貴方次第で運命は変わるわ…それを言いに来たの。それだけ、サヨウナラ」
少女はそれだけ言って消えた…


いつの間にか俺はベッドで横になっていた…少女が何者だったのか、あまり気にならなかった。


(…一言言っておくわ、貴方の未来は暗いとは限らない…貴方次第で運命は変わるわ…)




十年経った今でも俺は生きていた…医者がダメだったのか、それとも運命が変わったのか…全ては謎だ。



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