戦国無双の人々
□おれたちの中でヤツが生きている
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■それは、どうだろう■
「三成殿はここにはおらぬのですね……」
真田は寂しそうにつぶやくのを否定するように、直江は言い放った。
「三成は生きている! あいつの義を愛する心は我らの胸に生き続けている」
「ええ、」
「そして、もっといきていくことになる、我らが新しい世を作り、皆の心に義の心を植え付けていけば、何百万という人の心の中にあいつが生き続けていくことになる!」
…………何百万…………の、三成殿……。
『普通に邪魔です』
『そんなはずかしいことできるか』
『援軍をさくよゆうがあったんですか?』
『不甲斐ない自分が情けなくなってくる』
『答えがあるならきこう』
『信じられんな』
なんだか、やだなぁ……。
苦笑いが口のはしを持ち上げた。