太閤立志の人々
□太閤立志伝藤原遥編
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俺の名前は藤原遥(ふじわらはるか)。
父を海賊、母を忍びにもつ、大湊生まれの浪人だ。
因に妹もいるのだがそれは追々だ。
容貌は父・堪増、母・愛花の容貌を受け継いでめっちゃカワイイ女の子(眼鏡キャラ)顔。
当然、女と間違われ、いろいろ厄介な生活をしている。
とりあえず、剣に自信があったので剣豪をめざし、100人弟子を取ろうというのが目標だ。
しかし、――世の中そんなに甘くはない。
経験のない拙者は世の中の荒波にのまれることとなった。
折角座で稼いだ金を盗賊に奪われたり、商人に就職したものの大失敗をして身ぐるみをすべてはがされたりした。
しかし、失敗は成功のもと。
だんだん剣に自信がつきさらには、護衛も安心して引き受けることができるようになった。
その稼いだ金はすべて医術の修業につかい、血止めを覚え、山賊と戦う時も楽に余裕が出て年に一度開催される剣術大会にも出場できるようになった。
そんなある日、仕事の都合で仙台城に訪れた時、一人の女性と出会った。
――その人の名は万寿姫。
ぶつかったのがきっかけだったのだが――とても心引かれる姫であった。