短編いろいろU

□誕生日おめでとう!
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スクアーロの好きなもんってなんだ?剣とか、そういうんじゃなくて…もっと手軽なもんで。あいつにあげたらあっと驚いてすげー喜んでくれそうなのがいいな。王子やっさしー。でもなんも思いつかねー。…あ、そういえば前に俺に手料理なんて無理だとかあいつ言ってたよな。ししっ、王子に無理なもんとかねぇし。スクアーロは夕方にならないと帰ってこないらしいしルッスーリアにでも言って作り方教えてもらってケーキ作ってやるか!
















「ゔお゙ぉい、帰ったぜぇ」


「あらスクちゃんおかえり」


「ベルはどうしたぁ?」


「それがねぇ……」

















「ゔお゙ぉい、ベル。入るぜぇ…?」





ベッドにうつ伏せていると勝手に戸を開けてスクアーロが入ってきた。一番会いたかったけど今は一番会いたくない…せっかくオカマに手伝わせてケーキ作ったのになんか失敗したし。オカマはケーキは初心者には難しいから仕方ないとか言ってたけど王子にそんなの関係ないし。失敗なんてありえねー…




「ベル」


「勝手に入ってくんな」


「ただいま」


「………」


「…今日なんの日か覚えてるかぁ?」


「…知らねー」


「はっ、素直じゃねぇなぁ」





スクアーロがベッドに近づき腰をかけるとスプリングが僅かにギシリと音を立てたのが分かった。俺の大好きな大きい手でそっと髪を撫でてくれた。多分ケーキのことはルッスーリアが勝手に言ってバレてんだろな…格好悪ぃ…
沈黙に耐え切れず身体を起こすと顔が見られないように後ろから抱き付いた。相変わらずの広い背中はすげー落ち着く。




「スクアーロ…誕生日おめでとう…」


「ん゙、ありがとなぁ」


「プレゼント、ルッスーリアに聞いたろ?」


「…あ゙ぁ」


「ずっとそれやってたから他なんも準備できてねー…」


「いらないっつったら嘘になるけどなぁ、ベルのその気持ちだけで十分だぜぇ」





顔見せろぉと身体を離されスクアーロが身体を反転させたら向き合う形になって今更ながらになんか恥ずかしくなってきた。馬鹿鮫がなんか格好よく見えてきたし…いや、いつも格好いいけどな…。
余裕たっぷりなスクアーロがムカついたけどそっと口付けられるとどうでもよくなった。ケーキ作るの失敗したのもプレゼントが準備出来なかったのもスクアーロがいつもより格好よく見えんのも。
あぁ、俺スクアーロのことほんと好きだ。口には出さねぇけど大好き。




「仕方ねーからまたケーキ作ってやるよ」


「おう。楽しみにしてるぜぇ」





艶やかに心中せよ





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SBらぶ\(^O^)/最近好きすぎて仕方ない。
スクおめでとう!

090313 題;にやり


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