短編
□同じ様で違う紅い瞳
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この恋が実るとは思わない。
「銀ちゃん!!」
「あー?」
だって今目の前にいる私の好きな銀髪の彼は『私』をその紅い瞳に映していないから。
写しているとすれば、多分、私の姿をした1人の『生徒』・・・何の取り留めもない、普通の存在だ。
けど私は・・・・・・・・・
私は−・・・。
「私ね、銀ちゃんの事が・・・!!」
さぁ、早く私をフってヨ。
行く所は決まっているから。
あいつの優しさに付け込んで、私はあいつに甘えるんだ。
私は嫌な女だから。
ねぇだから、早くフって?
銀ちゃん・・・・・・ううん・・・
銀八先生・・・。
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