FFX-2 Novels
□再び…
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ーーーーここは…どこだ?
周りが暗くて、何も見えない…
俺、どうなったんだ?確か…
…そうだ…俺、ユウナを残して飛び降りたんだっけ。
ユウナ…元気かな。
「ま〜だ寝てんのかよ。とっとと起きねぇか!」
ー誰だ!?この声は…親父?
「無駄だ。まだ意識も定かではあるまい」
ーアーロン?二人ともどうしたんだよ。
「でもよ、聞こえてるはずだぜ?あのガキの話によりゃあ、こいつ帰れるんだろ?」
ー…帰れる?どういうことだ?あのガキって、誰のこと…
「そうだな。だがまだ完璧ではない。一度消えた体を戻すから、時間がかかるとも言っていた」
「けどよ、早くしねぇとユウナちゃんがかわいそうだぜ」
ーユウナ…?ユウナがどうしたって?
「フッ…親バカとしか思えんな。ユウナがこいつがいないとダメだというのか」
「おめぇだってわかってんだろ?異界の時のユウナちゃん、悲しそうな顔してたぜ?」
「わかっているさ。だが、親バカには変わりはない」
「確かに、少し悲しそうな顔をしてた。何か…心に穴があいてた感じだ」
ーユウナの親父さん…?どうなってんだ?ここ…どこなんだ?