FFX-2 Novels
□Merry Christmas! 〜愛してる〜
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スピラにもここ最近クリスマスが出来たらしい。
なんだか、1000年前のザナルカンドにもあったから出来た、て。
「私、クリスマスっていまいちよくわからないんだ。ずっとビサイドにいたから」
ユウナがしょんぼりとつぶやくように言ってきた。
「ザナルカンドにもあった?」
「そりゃあまぁ。」
ちょっと得意げに。ユウナは逆に悔しそう。さっきまでと表情が違う。
「どんなことするの?」
興味津々のようだ。俺がソファーに座ってるその隣に腰を下ろして、顔をのぞき込んでくる。
そんな仕草が愛らしくてたまらない。
まぁ言ったら拗ねるだろうから言わないけどな。
「う〜ん…街にデッカいツリーが立てられてさ、イルミネーションがスゴいんだ
それで、家族でケーキ食ったりカップルでデートしたり。」
黙って聞いてくれるのは嬉しいんだけど、正直あんまり思い浮かばない。
「他には?」
微笑みながら首を傾げて、俺を追い込むかのような質問。
「えっと〜…サンタだ!サンタが子供にプレゼントくれるんだ!」
「サンタって何?」
っだ〜!もう!そんなの知らないっての!
「ユウナ、クリスマス空いてる?」
「えっ!?…うん。今のところは」