FFX-2 Novels
□Merry Christmas! 〜believe〜
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あいつが"ルカにイルミネーションはないのか"と聞いてきた時にあたしは思った。
(クリスマスかぁ…ギップルはどうすんだろ)
クリスマスまで一週間。
まだあたしは何も誘われてない。
まぁ最近のギップルは確かに忙しくてしょっちゅうどこかへ行ってるけど、クリスマスは二人で過ごしたい。
帰ってきたら聞いてみよう。
―――――
「ギップル、クリスマス予定あるの?」
こんなこと聞くだけなのに、心臓バクバク。
「う〜ん…それがなぁ〜…」
期待通りの返事じゃなかった。
「…仕事?」
ちょっと頭に来てたかな。ギップルはいつもあたしより仕事って感じだったから。
「あぁ。」
素っ気ないような返事に、あたしは皮肉混じりに本音をぶちまけた。
「ギップルっていっつもそうだよね。
あたしより仕事っていうかさ。」
あたしが少し怒ってるのもわかってるはずなのに、なぜか笑ってるギップル。
「そんなことねぇよ。大丈夫。夜には終わるから、その後にな」
言ってギップルはそのままベッドに身を放り投げて、眠り始めた。
「あたしも帰ろ…」
その日ぐらい仕事断ればいいのに…