FFX-2 Novels


□赤ちゃん
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朝、目が覚めるととんでもない光景が目に入った。




ユウナが、赤ちゃんを抱いている。



「ユ…ユウナ!」

「あっ、起きた?おはよう。」



…いつも通りの挨拶をするユウナ。
でも、俺にとってはなんでそんなに冷静にしているのかがわからないから、

「その赤ん坊…どうしたんだ!?」


「…?なんでそんなに驚いてるの?イナミちゃんでしょ?」

「…イナミ?」


言われてようやく気が付いた。
あぁ〜確かにワッカ譲りの"鶏冠"みたいな髪の毛がある。


「なんだイナミかぁ〜…ビックリした」

ほっとため息をつくと同時に、完全に目が覚めた。
よく考えればお腹がふくれてないのに急に生まれるはずがないっての。

「ねぼすけさんだねぇ」

「ユウナに言われたくないッス」


お互い笑って冗談言い合って。なんだか久しぶりにのどかな朝だ。

「でもなんでイナミが朝からうちにいるんだ?ワッカたちは?」

「二人は新年あけたからいろんな所に挨拶しに行くからって。だから、私がイナミちゃん預かろうか、って言ったんだ。」


二人に挨拶しに行くところなんてあるのか?

なんて疑問はおいといて…
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