FFX Novels
□お前の物語
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ガガゼト山を登って4時間くらい経った。
もう後少しでザナルカンド。
(やっぱり無理なのかな…いや、必ず何かあるはずだ)
ティーダはまだユウナを助ける方法を考えつかないまま、最後尾で歩いていた。
もう日が暮れ始めてて、猛吹雪で歩くのは困難な状態だった。
「なにさもう〜、こんなに降ることないじゃんか〜」
「ねぇ〜、もう今日は休もうよ〜。テントはろ〜?」
リュックが雷平原の時と似たように言った。
「夜の御山は危険だ。魔物が出て、寒さも増す。止めた方がいい」
最前列で歩いていたキマリに正論を言われ、返す言葉が見つからない。
「でもさぁ〜」
それでも必死に食いついこうとする。