FFX Novels


□覚悟
1ページ/6ページ



「お〜い!酒ぇ持ってきたぞ」

「旅の途中に酒なんか…」

「いいねぇ。せっかくだから飲もうか。酒なんて久しく飲んでないからね」

「ブ…ブラスカ様!!」

旅の道中、飲もうとジェクトが持ってきた酒。
せっかくだからとブラスカも賛成した。
ついていけないのはまだ若く堅苦しいアーロンだった。

「お前、少しは息抜きってのを覚えろよ!力入れてばっかじゃあ死ぬぞ!」

「寄るな!暑苦しい!」

アーロンに肩をかけ、今から飲む酒が待ちきれないと言った顔をしてるジェクト。
無類の酒好きには、今始まろうとしてる時間は幸せに違いない。

「酒を飲んだくらいで旅に支障は出ないさ。ジェクト、酒を。」

「任せとけって!」

二人は早々にあぐらをかいて座ってしまった。

「ほら!アーロン!早く座れよ!」

「くっ…!」

ドカッと不機嫌そうに座り、さぁ始めようかとブラスカの掛け声。

「これからの旅の無事を祈って…乾杯!」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ