FFX Novels
□覚悟
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「お〜い!酒ぇ持ってきたぞ」
「旅の途中に酒なんか…」
「いいねぇ。せっかくだから飲もうか。酒なんて久しく飲んでないからね」
「ブ…ブラスカ様!!」
旅の道中、飲もうとジェクトが持ってきた酒。
せっかくだからとブラスカも賛成した。
ついていけないのはまだ若く堅苦しいアーロンだった。
「お前、少しは息抜きってのを覚えろよ!力入れてばっかじゃあ死ぬぞ!」
「寄るな!暑苦しい!」
アーロンに肩をかけ、今から飲む酒が待ちきれないと言った顔をしてるジェクト。
無類の酒好きには、今始まろうとしてる時間は幸せに違いない。
「酒を飲んだくらいで旅に支障は出ないさ。ジェクト、酒を。」
「任せとけって!」
二人は早々にあぐらをかいて座ってしまった。
「ほら!アーロン!早く座れよ!」
「くっ…!」
ドカッと不機嫌そうに座り、さぁ始めようかとブラスカの掛け声。
「これからの旅の無事を祈って…乾杯!」