氷か太陽か(Novel)
□第6話
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「3番隊!!!俺に続け!!!!!」
『おー!!!!!!』
バージスの掛け声にあわせ、3番隊が戦場を駆けながら敵の首を取っていく。
「カイ!!」
トムがカイに危険を知らせた。
「分かってます」
カイは冷静に答えながら長剣を一閃。剣は敵の首を体から切り離した。
「流石、容赦ないねー」
「戦場で容赦してたら自分が死にますからね」
そう言いながらも剣を振るい、敵陣に大打撃を与えていく。
「なっ…まさかお前が“神ど…ぐはあっ」
「“神童”が俺で悪かったな」
抑揚のない声で言いながら次々と敵を殺していく。
「サジ!!!!!!」
味方から焦った声が聞こえた。
「怯むな!!!!!」
バージスが叱咤しながらサジの方へ向かう。サジは息絶えていた。