氷か太陽か(Novel)
□第3話
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「怖かったら、隊長の彼女…シャラより3歳ぐらい上だけどここに居てもらうよ?」
「…カイ、帰ってくるよね?」
「当然。あ、この家お願いします」
不動産の人が来たため、カイが言うと、シャラはカイの服の裾を掴んだ。
「…どうした?」
「何でもない」
「このベッド、シャラ好きそうじゃん」
「え、けど高いよ?」
確かに、10万シャーン程するベッドは少し高いだろう。だが、貯金が700万シャーンあるカイには関係ない。
「…遠慮するなって言わなかった?」
「じゃあ…このベッドお願いします。」
「了解。他に欲しいものは?」
「…机、は…3つ買ったし、ベッドも2人分買ったし、…クローゼットは衣装室があるからいらないし…」
シャラは必死に考えている。
「ランプもあるから家具はこれぐらいにして食器見に行こう。調理道具があっても食器が無かったら…な」
「うん」
「その後はシャラの服な?流石に持ってきた服だけじゃ足りないだろ」
「良いの?」
「ああ、でも服屋は指定されてるけど」
隊長を思い出して言った。
「何で?」
「隊長の彼女が服屋だから僕を含めた彼女の存在を知っている数名はその店で買わないといけない…みたいな?」
「…すごい隊長」
その後、食器を見て服屋に行った。