氷か太陽か(Novel)

□第6話
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この戦闘で3番隊の隊員が戦死したのは初めてだった。

「死ね!!」

バージスは責任感からか、バージスを見て逃げていく敵を追いかけようとした。


だが他の仲間がその敵を殺した為、追いかけるのをやめ、自分は魔法で仲間内を援護しながら自分も敵を殺していった。






その表情は不敗の神将かと思うほど、自信と闘気に満ちており部下である3番隊の隊員は勝てないなどという感情を払拭しているように見えた。

苦戦を強いられるような戦であるにもかかわらず勝ち戦をするかのような勢いで敵に押し寄せている。

“皆!!勝利の女神は我等に必ず味方する!!!!我が長に続け!!”

そんな、ファズの言葉があったからと言うのもあるだろうが、前衛であった3番隊は一気に敵陣を崩していく。

この時ばかりは他の隊の長も“勝手な行動は慎め”とは言わな。

攻撃は3番隊に任せ、3番隊が取り損ねた為に自分に向かってきた敵の首を刈ることだけに専念したのだ。































だが、戦がこんなにも簡単に終わる筈がない。




ましてや、一時は国家勢力を制圧しかけた盗賊ギルドとの戦だ。

とんとん拍子に進みすぎることに疑問を抱きながら切り進んでいく3番隊の隊員もいた。






そしてその疑問は、良くない答えを導き出す。
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