01/11の日記
01:14
こんな夢を見た
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※夢です
※死ネタです、夢だけど
※利吉視点
※夢十夜的な
こんな夢を見た。
「もう死にます」
私はきっぱりそう言った。
先の追手から、瀕死の先生を肩に負い、からがら山道をそれた森奥に逃れてきた。もとより、私もとても助かりそうにない深手を負っている。
途中、大木の根元に恭しく先生を横たえた。
「もう死にます」
傍らに跪いて再びそう言う。
「うん、死ぬね」
先生の声はいつもに増して呑気そうだった。
瀕死のくせに、ケロッとした顔をしている。
それ聞いて、私はさめざめと泣いてみたけれど、先生が普通の口調で「また会いに来てね」なんて言うから「どこに行けばいいですか」と私も返してしまって――まったくほのぼのとしたやりとりになってしまった。
「やっぱり学校かな」
「はい」
「あ、授業中は来ないでね」
「はい」
「利吉くんがまたかっこいいといいなあ」
「がんばります」
「でも君があんまりモテるのはヤダなあ」
「それは…」
瀕死と思えないくらい先生はよくしゃべる。
末期の言葉の交し合いとは程遠い雰囲気だ。
しかし、いっそ普段より打ち解けたやりとりだと思うと、これが非日常にも思えた。
「次お会いするときは、きっと私の方が年上で長身です」
「えー、そんな利吉くんかわいくないよ」
「先生がかわいければそれでいいです」
「やだ、やだってかわいくなくていい」
「そういうのがかわいいですよ」
「いうね」
死にかけていたのに、なんだか楽しくなってきた。
このままずっとこうしていられそうだと思ったとき。
先生が急に眠そうにゆるりと眼を動かした。
「眠っても大丈夫ですよ」
「うん」
安心してください先生、次は私がきっと守りますから。
そう思ったら、軽くうなずいた先生が、おもむろに瞼を閉じて――もう死んでいた。
夢十夜的な利土井夢を管理人が見たので、利吉視点に編集してみました。
このあと、二人が生まれ変わる夢も見ましたwwww
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