04/27の日記

21:27
第10戦
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「よしよしよし」
宍戸がふわふわの髪を掻き混ぜる
すると嬉しそうな声を出した

「現実逃避かなぁ」
少し離れた場所から忍足がソファーに座る宍戸を見た
宍戸は自分のペットの様に可愛がって頭を撫でている
「あぁ」
向日も手を腰に当てて、忍足の隣に立っている
「可愛そうに」
手は頭を撫でているが、目は見ていない、遠くを見ている
「本当に…………………面白いな」
忍足が目線を離れた宍戸から、近くの向日に変えた
自分よりも下にある、赤い髪を見た
「まだ、言うとるの」
忍足が呆れて言った
赤い髪がサラサラと揺れて、大きな目が忍足を見た
「侑士は面白くないのかよ!」
忍足が黙り込む
そして、自分のペットの様に可愛がって、芥川の頭を撫でている宍戸を見た
「そんなん、無茶苦茶面白いに決まっとるやん」
忍足の口が笑った
「だろ!」
向日は嬉しそうに頭を撫でられている芥川を見た
そして、視線は上に上がり宍戸の呆けた顔を見た

宍戸の頭を撫でていた手が次第に首に移っていた
本当にペット扱いだ
「宍戸、くすぐったい」
芥川が動く宍戸の手を掴まえる
「宍戸〜」
返事は無い
のを良い事に、芥川はソファーに座る宍戸の脚によじ登る
上の空で、何か考え事をしている宍戸の首に芥川は腕を回した
「宍戸〜」
嬉しそうな芥川の声に重なって壮絶な声が響いた
慌てた鳳の声だった



『六人揃って!氷帝(割愛)戦隊ヒョウレンジャー』

戦う
でも、その日は昨日までと少し違った

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