*本編*
□*春風学園1*
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とりあえず門を開けて、一本道を歩いている。
約15分後―
「まだ…?」
体力はあるほうだ。
やんちゃしていた頃から鍛えている。
(それでも目立つ筋肉はついていない…(泣))
さらに10分後―
「ふわぁー(キラキラ」
目の前にはみごとなまでにシンメトリーな建物。
「すっげぇ…こんなの見たことない…」
こういうの大好きなんだっ♪
「すげぇだろ?かなり金かけてるらしいぜ」
やっぱり…
金持ちは考えることが違うな!
「だよな…植木とかも左右対称だし!」
よく見たら植えてある花の色まで…
「…くくっ」
さっきまで聞こえていた声が笑い始めた。
なんか俺変なこと言った??
ってか俺誰と話してた…?
「?………!?」
そろ〜っと後ろを見ると、懐かしい顔が。
「暁(アカツキ)…お前知らない奴にホイホイついて行きそうだな(笑)」
「な…なんで…」
暁(アカツキ)は俺がやんちゃしてたときの名前だ。
毎晩のように変な奴に絡まれて、気が付いたら地域の頭になっていた。
親にバレるといけないから、仲間達には「暁」と名乗った。
とても楽しい時間だったが、ある事件を境に俺は姿をくらました。
そう思ってたのに…
なんで…?…キョウ。