*本編*

□*春風学園プロローグ*
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一週間前。



目の前にはダンディーな叔父様。ソファから身を乗り出して、じっと俺を見てる。
今日はいつもと違い、改まって頼みがあると言われた。
母親の弟であるこの叔父さん・雪兎(通称・ユッキー)は、30歳にもなるのに「仕事が忙しい」と言って結婚していない。
まぁ、そのおかげでちょくちょくこの家に来ては甥である俺と弟にお土産を持って来てくれる♪

そんな素晴らしい叔父は、いきなり意味の分からないことを言った。

「はぁ?申し訳ないが、ユッキーが何を言ってるのか理解できない 。もう一度初めから話して頂けないだろうか」
この時は頭が回らなかったんだ!
頭がまわらない時はこんな話し方になる(らしい…


「えぇ(汗)!?アッキーが小難しい話し方してる〜!(笑)狽氈A話の続きね♪
だから、春風(ハルカゼ)学園に行って?^^ニコッ」
ダンディーなユッキーの笑顔は眩しい。

「いや…
だって俺はもう小夜弥(サヨヤ)学園に受かった…の……に………」
「暁兎。頼む」

いつもオフザケのユッキーからは想像つかないような顔と声。
こんな風に言われたら断われない…



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