KYO小説
□聖★Valentine&誕生日
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台所―…
ガタンッ
「…ん?何の音だ…?」
辰伶は音のした方へ向う。何が起きても良いように戦闘態勢になる。
もちろんエプロンとバンダナはつけたままである。
「そこにいるのは誰だ!!」
「…い…イタたた…」
聞き覚えのある声。
辰伶は一瞬固まった後に恐る恐るその声の主に聞く。
「螢惑…か…?」
「ん?その声は辰伶…?」
と、ほたるはむくっと起き上がる。
ビンゴ★
それはまさしく螢惑ことほたるである。
辰伶は今度は完全に固まる。
そしてほたるは辰伶のエプロン&バンダナ姿に真っ赤になっている。
先に口を開いたのはほたる。
「し、辰伶…その格好どうしたの?俺を誘ってるの?」
その言葉に今まで固まっていた辰伶が口を開く。
「ちっ違うわ!!これはっお前にやるチョコを作る為に―…はっ!!///」
辰伶は口を自分の手で塞ぐがもう遅い。ゆでダコのように真っ赤っかになっていく。
ほたるはそんな辰伶も可愛いなと思った。