ロザ†バン小説

□桜の舞う中で…
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いつものように陽海学園にも朝が来る。
ほのかに香る桜の香り。
花びらがヒラヒラと舞って今、ここに春が居るのが実感できる。


その中で一人、こちらに向かって走ってくる影―…
萌香は立ち止まり、その影を見つめる。


「萌香さぁぁ〜んっ!!」
「?―…月音?」
「萌香さんっ!!よかった…間に合ったっ」
「どうしたの?月音…」


息を切らす月音の顔を覗き込みながら心配そうに見つめる萌香。
月音は息を整えながら言った。


「萌香さんっ今日の放課後に2人で桜を見に行きませんか?」
「え?お花見?」
「そうです♪たまには2人きりもいいかなって思ったんだけど…ダメ…ですよね?」


月音は苦笑いしながら下を向き、はにかんでいた。
萌香は少し考えてから――…


「月音とならいいよvv」


萌香はその整った顔でほほ笑む。
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