想い
□苦悩と真意とA
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【弱さの檻】
見栄か意地か強がりか
矜持と呼ぶには愚かで
誇りと呼ぶには惨めだ
そんなくだらない何か
振りかざしているんだ
絶対に屈したくなくて
弱さを認めたくなくて
わたしは強いんだって
言い聞かせていたんだ
独りで生きていくって
心を閉ざしていたんだ
甘えることもできずに
縋りつくこともせずに
冷めた顔をしていたの
まるで凍付いたように
友達も仲間も離れてく
作られた壁は少しずつ
高く高く固められてく
自分自身を閉じ込めた
抜け出せない独りの檻
過ちを繰り返していく
いつか抜け出したいよ
過ちばかりの輪廻から