聖剣3ssA

□ポポイ
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浮かないカオするなよな!

オイラはちっとも淋しくなんかないぞ。

だって、ランディやプリムとたくさん冒険して、いっぱい色んなモン見て、めちゃくちゃケンカして、すごく楽しかったんだぞ。

人は、忘れたりするものが多いっていうから、こーゆー時は
「ずっと忘れないよ」
って言うんだろ?
オイラ、忘れたり思い出したり、よくわかんないから全部覚えてると思う。

別れなんて、この世に存在しないと思うんだ。
だって、今この瞬間 オイラたちは何かを思ってる。
一緒にいなくても、どこかで存在している。
何かを感じている。
生きている。

亡き骸も結局は自然へと戻る。
塵となってもこの大地と共にある。
死んだって、消えない。
オイラたちが伝えたメッセージを、
人から未来へ 
風から虫たちへ
水から土へ
炎から光へ
全てが関わり交わるもの

人ひとりの
他愛も無い笑顔も そこに見えた笑いジワ
シミだかソバカスだかホクロ
チラリとみえちゃう不ぞろいな歯
発した声
適当にそろった髪
自分で選び 纏った服
歩みを助けるその汚れた靴

全てが営みなんだ

オイラ、ゆっくりわかってきた。
でもすぐ全然わかんなくなる。

ランディ、
おしゃべりできなくなって
声も届かないけど
オイラは知ったから。

仲間っていうものを!

世界が違えども
ちゃんとオイラたちは、いつでもつながってるんだから!
ただひとつだけ残念なのは、
あの時声に出して伝えられなかったこの言葉。
ずっと、ココロの中で、奏でてる

「アリガトウ」

恥ずかしいから、言わなくてよかったかもな。


今日も星がキレイだな。
冒険しながら
夜は野宿で3人、よく星を見ていた。

あれから
星を眺めれば、
皆がもっと近くにいるような気がして
オイラはいつも
星を見ているよ。




END

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