新選組事典
□新選組成長編
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池田屋事件での隊士の格好は
当日の隊士達の服装を詳細に記している史料は無いが、推測出来るものとして、元彦根藩士が明治35年(1902)1月13日に池田屋殉難志士･西川耕蔵の一族、太治郎に送った書状に、元治元年(1864)6月6日の隊士達の目撃記録がある。
｢割羽織に義経袴と称する小袴を着用、白木綿の後ろ鉢巻き姿で抜き身の槍を所持｣
書簡には、前夜池田屋に出動した時も、この姿だったと記録されている。
八木為三郎は、
｢隊服のﾀﾞﾝﾀﾞﾗ羽織を着ていたのは指揮官数名のみ｣
と回想し、単衣の下に竹胴を着用し、当日屯所を出て行った隊士を目撃したとされている。
池田屋事件での死亡隊士が3名(奥沢栄助･安藤早太郎･新田革左衛門)だけで、あった事をみると、かなり丈夫な防具を着用していたと、考えられる。