新選組隊士人名事典


【か】 44件

【加賀爪 勝之進 (かがづめかつのしん)】

生年不詳〜慶応4年3月6日
(1868年3月29日)

元美濃国加納藩士。姓は加々爪、名は勝太郎とも。
慶応2年(1866年)頃の入隊。
慶応3年(1867年)6月10日の幕府召抱えでは平同士として名を連ねる。
慶応4年1月3日の鳥羽・伏見の戦いに参戦。
しかし、同年3月6日の甲州勝沼戦争で被弾、戦死する。
板橋の新選組墳墓に名が刻まれている。

★[幕府召抱え]
平同志
★[編成表]
慶応三年十二月/平同志
慶応四年一月平同志






【柏尾 一郎 (かしおいちろう)】

永倉新八の「同士連名記」に土方が箱館へ脱走する際に募った同士とある。

糟屋十郎の別名と考えられる。






【梶屋 麟之助 (かじやりんのすけ)】

生没年不詳

横倉甚五郎が「江戸にて永の暇」と書き残している。
★[島田魁文書]
(京都より会津)/局長附人数






【梶原 監物 (かじわらけんもつ)】

生没年不詳

甲陽鎮撫隊の先鋒隊隊士とされる人物で、会津藩士という説も有り。

誰かの変名とも思われる。

谷村という所に陣取り、斎藤一諾斎や立川主税らと本隊の到着を待っていた取締役。
身長六尺、怪力無双の豪傑だったとの伝承がある。






【糟谷 伊三郎 (かすやいさぶろう)】

糟谷十郎が、箱館戦争期に名乗った名前と思われる。






【粕谷 小次郎 (かすやこじろう)】

生没年不詳

箱館新選組一分隊嚮導役[島田魁文書]
下記の粕谷十郎との混同の可能性あり。
旧幕臣。
弁天台場での降伏人名簿に名がある。






【粕谷 新五郎 (かすやしんごろう)】

(1820〜1864)

糟谷新五郎・糟谷俊五郎、宗伯。
常陸国那珂郡野口平村出身。
変名は松延積之助・松延積衛門(松延積之衛門)

安政5年(1858)に始まった水戸藩の藩難に際し、尊攘激派の一員として決起。
同6年(1857)12月、水戸藩に下賜された勅書の返納を阻止する為、長岡宿屯集などに参加するが、激派の一掃により江戸へ逃れる。

万延元年(1860)8月に、芝・田町の薩摩藩邸を訪れ、同士37名(後に1人加わり38名)が攘夷の先鋒蜂起を促す上書を提出するも、願い叶わず、幽閉される。
遅れて薩摩藩邸に到着、入邸を拒まれ、門前で割腹死去と、薩摩藩の記録にあるが、一命を取り止めた。

文久3年(1863)2月、粕谷は浪士組に加わり取締役並出役付に任命されて上洛、その後、浪士組本隊から分離し近藤や芹沢らと京都に残留。

芹沢と肩を並べる力量を備えていたと思われるが、その後、芹沢や近藤との間に距離が生じ、脱走。

病気が原因で残留したような形跡もあり、壬生浪士組の面々との信頼関係は、希薄だったようだ。
江戸帰還後、大病を患っていたらしい。
この時、後の見廻組の佐々木只三郎が手厚い看病をし、粕谷の命を救った。

病が治り、郷里に帰るが、元冶元年(1864)3月に田丸稲之衛門らの筑波挙兵に馳せ参じ、混乱の中、同年6月6日、小山宿の持宝寺において、自刃している。






【糟谷 十郎 (かすやじゅうろう)】



天保11年〜明治2年5月11日
(1840年〜1869年6月20日)

幕臣。武蔵国江戸出身の回天隊隊士。後、新選組隊士。嚮導役。姓は粕屋とも。
戊辰戦争時、回天隊隊士として各地を転戦後、蝦夷地へ渡る。
明治2年1月、箱館で土方歳三配下の新選組に入隊。箱館戦争における箱館総攻撃により、新政府軍上陸地寒川で戦死。
享年30。
中島登の<戦友絵姿>にも描かれている。
板橋の新選組墳墓には十一郎とある。
函館称名寺の土方の供養碑に野村利三郎らとともに名が刻まれている。






【葛山 武八郎 (かつらやまたけはちろう)】

生年不詳〜元治元年9月6日
(?〜1864年10月6日)

伍長。会津藩出身。
新選組加入前は、虚無僧をしていたといわれる。
池田屋事件の際に果敢に働き、不逞浪士取締り活動の報奨金17両を江戸幕府(京都守護職松平容保)より拝領した。
また、局長近藤勇の家臣ではないとして、近藤の非行・増長を5箇条に纏めた建白書を隊長の永倉新八、原田左之助、斉藤一、伍長の島田魁、葛山、諸士調役の尾関雅次郎らが綴り会津藩に提出。その後、容保の取り計らいにより近藤との和解となったが、葛山は切腹をした。葛山が、最後まで頑強に抗議したための憤死とも、反発への見せしめのために3人の軽輩者の内、年長者で従順な島田や、尾関ではなく、血の気の多く首脳陣に怖じない葛山に責任を負わせて手打ちにしたともいわれている。
光縁寺過去帳に記載あり。
また、壬生寺の新選組墳墓に葛山武八良墓と刻んだ合葬碑があり、板橋の新選組墳墓にも名が見られる。






【加藤 愛之助 (かとうあいのすけ)】

伊藤源助の別名(本名とも)。






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