小説
□これを着て下さい
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「何?また来たの?」
眉間に皺をよせ
自分の敷地
応接室に来た人物に問いかける
「はい」
その人物
骸は逆にニコニコしながら雲雀に近づく
「君に構ってる暇はないよ、帰って」
「おやおや、つれないですね」
せっかく良いものを持ってきたのに
そう言ってピラッと
効果音を出し
骸が何かを取り出した
「………………バカじゃないの?」
「貴方に似合うと思って」
骸が取り出したそれは
セーラー服
「僕にそれを着ろとでも言うつもり?」
「はい」
躊躇いもなく言い切る骸
呆れてものも言えないような顔の雲雀
「どうしました?」
「僕男なんだけど」
「大丈夫!きっと似合います」