ディスティニークロスロード

□第6章 真美の異変
1ページ/1ページ

 第6章 真美の異変

 クッキーを食べながら3人でいろいろ話している。特に祐樹が真美にいろいろ質問しそれを和真が聞いている。

「真美はハーフだけどイギリスの名前あるの。」その質問に真美は答えた。「イギリスの名前はあります。イギリスの名前はティル・レアネードと言います。」

「ということは、お母さんの苗字はレアネードだったんですか。」「ええ、そうなんです。」

3人で、真美特製のクッキーを食べ3人それぞれ違う飲み物を飲んでいる。和真はコーラ、祐樹はミルクティー、真美はトマトジュースをそれぞれ飲んでいる。

和真は祐樹の質問と真美の返事を聞いている。真美も祐樹も相当頭がいい、和真が(そう言えば真美の学校ってどこ?)と聞こうとしたら、真美が立ち上がった。

「母と父の写真持ってきます。3人で撮った写真があるので、見ればどんな人か分かりやすいと思うので。」

そう言って、真美がリビングの出口から出た時、ガタッと音がした。音がしたほうを向くと、何と真美が頭を押さえながら倒れこんでいる。

どうしたというのか。急いで真美のそばにかけつける。だいぶ息切れしている。すると真美が「キッチンの棚に小さい瓶に入った薬があるんです。とってくれませんか。」

「じゃあ俺がとってくる。和真は真美の様子を見ていてくれ。」と祐樹はキッチンに向かった。和真は「大丈夫?」と声をかける。

祐樹は棚の中に瓶がずらりと並んだところを見つけた。瓶は、ぼかしがついていた。中の薬の色は相当濃そうだ外側からでもよくわかる。

持病だろうか?これだけの瓶の数を見て祐樹は思った。その中の瓶から1つとって急いで真美に渡した。

真美はそれを一気飲みした。真美は金の長髪を垂らした四つん這いになっていたが薬が速く効いてきたのか、ひざ立ちになってからゆっくりと立ち上がった。

「もう大丈夫です。」とは言っても、まだ多少ふらついてた。その後和真に手を貸してもらい、祐樹にベッドに誘導されていった。

「今日はゆっくりと休んで、俺たちはもう帰るから。気を使わせたら失礼だからね。」と祐樹。

「すみません。今日こちらに来てからそんなにたっていないのに。」「大丈夫。全然気にしていないから。それより休んで元気になってくれればいいさ。」

「それではまた。」「バイバーイ」「また来てくださいね。今度はこちらの友人も呼んで
みますから。」

そうして、二人は帰路についた。そして真美の両親が帰ってきたのは、十数分後のことであった。

和真と祐樹は帰り道に一つの車にすれ違った。二人はあまり気にしなかったが、車の運転手は少し気になっていた。

「なぜこんな山道に自転車で通っているんだ?」と運転手が思った。二人が誰だかわかったのは、娘の話を聞いてからである。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ