□出逢えた奇跡にもう息が止まりそうだよ
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心のどこかで分かってた



「ピエール早く」

「ヘイヘイお姫様には叶わないね」

「姫って呼ばないで!」

この薄汚い野蛮人が…太陽の翼なワケ…ない

「…お兄さまが…翼だもの…」

小声で、そっと小さく呟く

「無い…な」

「ったくこの人違いがとんだ無駄足だったみたいね」

<…アポロニアス…>

「!?」

な…に?過去生…?

「シルヴィア?」

「あっ何でもないわ」

コイツ…まさか本当に?




ディーバのエレメンタルスクールにまで入学してきたアポロ

最初は野蛮人だと思っていたけど、私をいつも助けてくれる

雰囲気はただのお子様だけど…どこからか分からない雄々しさ

綺麗な金色の瞳

太陽のように眩しい朱髪

私よりほんの小さな体

過去生とリンクするたびにアポロの今までの生活まで分かるようになって

信じたくないけど…

やっぱり太陽の翼はアポロなんだ

最初に会った時、息が止まりそうだったもん



 〜シルヴィア篇〜
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