星
□晴れみたいな曇り
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「…っトーマいつまでくっついてんだよ」
『良いじゃないか翼』
この阿呆みたいに馬鹿でかい声は勿論アポロで
こんの怒りが爆発しそうな声は私達の敵堕天使のトーマ!
「何やってんのよぉぉぉ!」
「げっ!シルヴィア」
「げっ!って何よ!げっ!って」
『煩いぞ地に縛られし我が子孫よ』
「〜〜誰があんたの子孫なんて!」
『ふん、私もお前が子孫なんて認めたくないがな』
「なぁんですってぇ!?」
「オイ!喧嘩すんじゃねぇよ!」
『翼…あの羽無し…いやセリアンを殺しても構わないかい?』
「や め ろ」
「あったまきたぁ!って言うかトーマ!アポロから離れなさいよ!」
『私達は愛し合っているのだ!お前こそどこか行け』
「アポロもソイツから離れなさいよ!」
「コイツ何気に、俺より腕力があんだよ!」
「んもう!」
『…あー…翼…何だか眠くなってきたよ…』
「じゃあ寝ろ」
『ぐーーーっ』
「ふん!やっと寝たわねこんのホモ堕天使!頭の羽全部引きちぎってあげるわ!」
「やめろよ!シルヴィア」
「…あら…あんたもこの堕天使と一緒でホモなの?」
「ちげぇよ…ただ」
「今は寝かしといてやろうぜ」
「…好きにすればぁ!?」
私はアポロ達から離れた
「…なんでアイツ怒ってんだ?」
「何よ!何よ!」
私は部屋にこもり人形を殴っていた
「アポロはアイツに甘すぎなのよ!」
ボコッボコッ
「……私にだってやってくれればいいのに…」
ポツリ
誰もいないこの部屋で虚しく思い人形を抱き締めた