□真っ赤な苺
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「何食べてんのよ?」

シルヴィアが俺に近付いてきた

「んでも…ねぇよ…んぐ」

「嘘つきなさいよ!!」

「くっ、来るなよ!」

俺は逃げたがシルヴィアの念力によって逃げれなかった

「あっ!あんた〜食べたわね」

「別にいいじゃねぇかよ!」

大きく頬を膨らませ叫ぶ

「あんたと食べたかったの!」

ほら、と差し出されたのは沢山の苺

「…っ、ごめん」

「…!……まっいいけど」

シルヴィアは何かを摘まんで俺に見せた

「コレを2人で食べましょう?」

見せられたのは苺だけどただの苺じゃない

ハート型の苺だ

「お兄様が品種改良してたの思い出したの」

苺を見ながらヘタを取った

「はい!あたしの気持ち」

「おっ…おう…」

苺を渡されてどうしていいか分からずただ苺を眺めているだけだ

「なーに?あたしの気持ちが勿体なくて食べれない訳?」

「ちっ違ぇよ!」

俺は苺を掴み口に放り込む

「…ふふっ…素直じゃないんだから」

「あ?」

「あたしにも食べさせてよ」

「なっ、何言ってんだよ!」

「ほら」

シルヴィアは目を瞑りあーんと口を開けている

俺はその苺のヘタを取り口に入れようとした

「!?」

シルヴィアは口を舐めた

「甘かったわよ?」

シルヴィアの口に入れてやった次の瞬間

キスをされた

「〜…お前っ」

「はい、アポロ」

ポイッと投げたモノを俺はキャッチした

「好きよ」

俺はその手に持った苺を持ちながら

甘酸っぱい匂いがしながら俺もドキドキした
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