星
□澄み渡る自然
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『翼』
そう呼ばれて更に上を見上げると
堕天使の頭翅がいた
「ん〜なんだよ…ふぁぁっ」
『君はそんなに眠いのかい?』
「は?だってこんなに天気がいいと誰でも眠たくなるだろうが…」
目を瞑りながら喋る
暫くすると睡魔が襲ってきた
『私は、薄暗い方がよく寝れるのだが?おかしいのかい?』
「ん〜人それぞれじゃね?」
『人…』
あ。堕天使って言った方がよかったか?
やべっ…意識が…
意識が飛びそうな時
柔らかな感触がした
一気に覚醒した俺はガバッと起き上がった
「なっ!?なんだぁ今のは」
『どうしたんだ?』
「今っ今…」
ふわりと微かに頭翅の匂いがした
俺は睨み付けてやったが頭翅には効かなかった
「お前…っ」
『一体なんの事やら…』
惚ける頭翅に俺は呆れたが
空を見上げればそんなちっぽけな事を考えている俺が馬鹿みたいに思えてきた
隣を見ると頭翅は寝てしまったらしい
俺もまた睡魔が襲ってきたんで
とりあえず頭翅と一緒に寝ることにした