Pure Crime


歩んで来た道が
選んできた道が

間違いだと
誰が言い切れるだろう。

間違いではないと
誰が言い切れるのだろう。


―Pure Crime―



壱ノ巻
暁下天仰
(僕タチハ暁ノ空ノ下、天ヲ仰グ)



人の世は無情なもので
無常こそが不変のもので

複雑に糸が絡まり合い
一つの大きなうねりへと
変わり行く

この世の中で私の存在は
塵芥よりも軽く無意味で。
それでも生きていくのだ。

この世界の何処にも
居場所が無い私を
必要としてくれた者達が
この哀しい世界で生きているから

罪を背負って生き抜くと
決めたのだ。

世界を変えることは出来ずとも、
変わることだってきっとある。

だって世界は
無常なものなのだから。

私が生きることで
変わる景色があるかもしれない。

なぁ、
そうだろう?



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