月夜語り

□今のこと、未来のこと
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「わあ〜プレゼント!」

12月25日、朝。
目を覚ました太陰は枕元に緑と赤を基調に可愛いらしくラッピングされた箱を見つけた。
それはサンタクロースからのプレゼントだ。

「サンタさんからだわ!中身は…あっ!これ…!」

早速ラッピングを解いて箱を開けると、そこに入っていたのは太陰がずっと欲しかったブーツが入っていた。
模様もない真っ白なブーツだが、雪のように白い生地の上にダイヤのラインストーンがちりばめられている。

「キラキラ光って綺麗…!
すごい…今年も私の欲しい物ちゃんとくれた…」
毎年クリスマスと言えば楽しみなことが二つある。
一つはイヴの日に皆でするパーティー。
そしてもう一つはクリスマスの朝、サンタさんからもらうクリスマスプレゼント。

「サンタさん、今年もありがとう」

ブーツを手に取り、お礼を言う。
サンタクロースは世界中の子供たちにもプレゼントを配ると聞いたことがある。この日本だけでなく世界中…それを一晩で回るなんてどれほど大変なんだろう。

「サンタさんてすごいわ。
今まで夜中しか来ないっていうから会えたことはないけど…いつか」

(いつか…お礼を言えたらいいな)
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