東京拘置所
□美貌の青空
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狂おしい夏だった
青空も 声も
小さな死のように
「ああ、恐ろしい」
ひそやかに、声を潜め。
「また……だそうだよ」
「しいっ!声が大きい」
人差し指を唇の前に立て、大仰に顔をしかめながら。
関わりの無い誰かの死を、今日の話の糧に。
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